第34日
2006年6月27日
「王の心は主の手の中にあって、水の流れのようだ。みこころのままに向きを変えられる。」箴言21:1
本日、私たちは、イランの官公庁で働き、イラン社会に大きな影響を与えている人々のために祈りましょう。イランは最高指導者によって権力のすべての大事なレベルが支配され、導かれていますが、他にも多くの何万人もの人々が国と地方の様々な政府機関で働いています。彼らは、私たちの祈りを必要としています。
大統領は、20人以上の内閣で行政機関を担っています。「専門家会議」は、86人の「有徳かつ学識」のある聖職者で成り、8年の任期で選ばれます。彼らの役割は、最高指導者を任命し、彼の仕事ぶりを追跡し、もし、彼がその務めを果たすのに不十分であると見なされたなら、彼を取り除くことであります。
もう一つの重要な機関は、「護憲評議会」です。最高指導者によって任命された6名のイスラム神学者と裁判長官(最高指導者によって任命)によって指名された6名のイスラム法学者から構成され、イスラム国会によって承認されます。この評議会は憲法を研究、解釈し、国会に対して拒否権を発動できます。彼らは、また、専門家会議ならびに国会のすべての候補者を承認しなければなりません。
イスラム国会は、女性を含む290人から成り、4年ごとに選ばれます。少数派は彼らの代表者を国会に送り、議席を持っています。ユダヤ人(1名)、アッシリア人(1名)そしてアルメニア人(1名)です。「公益評議会」は最高指導者によって指名され、イランで最も権力のある機関の一つでイスラム国会と護憲評議会の論争を調停する責任があります。また、最高指導者に助言を与えます。
中央政府を離れて地方の政府レベルにおいても多数の人々が働いています。彼らは、人々の生活の大部分に関わっています。仕事、教育、交通、法施行、娯楽、そして保健です。
これらの政府機関の人々に加えて、他に知識人ならびに評論家がイランに影響を与えています。最近、知識人集団が成長し始め、伝統と現代性をうまく調和させようと試みています。彼らは革命を背景に現体制は真の政治的自由と社会的正義をもたらすのに失敗したと信じています。それゆえに革命について再考しようとしています。彼らは激しい反対に遭っているにもかかわらず、彼らの考え方はイランに大きな影響を与え始めています。これらは、イランの映画産業、芸術、文学、そして政治的世界に見ることができます。
ですから、きょう、神がイランの支配者と影響を与える人々を導いて下さるように共に祈りましょう。
- 政府の様々な諸機関で働くすべての方々のために。イランの人々に奉仕するために主が彼らを祝福し、知恵を与えて下さるように。政府のあらゆるレベルに真理と誠実が行き渡るように。
- イランの不公正と大胆に衝突している政府職員と知識人のために。これらの個人とその家族が威嚇と反対に遭う時に守られるように。神が彼らに知恵を賜り、イラン人の間に平和と善意が確立されるように。
- 主が政府のあらゆるレベルで真理と義を呼び起こす闘士になるような男女を起こして下さるように。
- イラン人クリスチャンがイラン社会に聖書的自由観、人権観、宗教的自由観を明瞭にコミュニケートできるように。
お祈りに深く感謝いたします。